ほとんどの方は、不動産の購入が一生で一番高い買い物になり、
不動産の購入は初めての経験の方です。


今、当社のホームページをご覧になっていらっしゃるあなた様は、何らかのカタチで不動産の購入を考え始め、様々な意見を聞き、情報をネットや本を駆使して集めている最中かと思います。

人は経験がないことを始めようとするときには、まず経験者に聞くことから始めます。
そして、聞いた後に今度は自分自身で調べ始めます。不動産の購入となれば、高額ということもあり慎重に時間をかけて様々な分野について調べます。

すでに購入する不動産の場所・大きさ・道路付け・価格等をある程度は要望としてまとめ、不動産屋さんのホームページや集合チラシに目を向けているところまで進んでいるのではないでしょうか?

そして、次のステップは気になる物件情報を取り寄せるために電話やメール、あるいは不動産屋さんへ直接足を運び始めてコンタクトをとることになるはずです。そして、気になる物件を確認しに出かける。少し親切な不動産屋さんなら一緒に案内して頂けるかもしれません。

そして見に行った物件が要望通りで気に入れば問題ありません。購入申込書を提出し即日で抑えることが賢明です。

と、このようにトントン拍子で進めば良いのですが、中々うまくは進みません。上記のように上手くいくケースはごくまれです。
ほとんどの方が、高い買い物をする際はきちんと自分で調べたり、要望をまとめたにも関わらず購入寸前で躊躇いが生まれます。

躊躇の理由

  • 親と相談しないと決められない、一緒に見ないと決められない。
    このような場合は事前に物件確認の際は同行して頂きましょう。資金の援助があるならなおさらです。子供の事を心配するのは年齢など関係なしに親として当然です。アドバイスを受けてから購入を決めましょう。

  • 年回り、方位が気になる…
    いつもお世話になっている神主さんや易者さんに相談をしてから物件情報を集めましょう。時間と場所が必ず解決してくれます。

  • 仕事先や転勤が心配…
    職場に確認しましょう。しづらければ最近同じ職場で家を建てた方がいらっしゃれば相談してみましょう。もしかすると社内融資などがあるかも知れませんし、銀行で借りるよりも低利で条件が緩い場合もあります。

  • もっとゆっくり考えたいので…
    ゆっくり考えてから不動産情報を取り寄せましょう。不動産屋さんもビジネスで物件情報を集めたり案内をしています。不動産を買うぞ!と心に決めてから依頼をしましょう。

このようなケースは不動産情報を入手する前にやらなければいけないことです。お客様個人個人で持っている問題点であり、解決するためには自分で動かなければなりません。これらの全てを解決してから不動産屋さんに物件の問い合わせをするのが良いと思います。

住宅ローンの重要性

そして物件の問合せをして不動産屋さんと会った際には必ず隠さずに頭金をいくら使いたい。住宅ローンでいくら借りたいをはっきりとお伝えください。これが非常に大事です。

不動産の購入に際して家づくりも含めると実に92%の方が住宅ローンを利用しています。住宅ローンを使う方が10人に1人はいることになります。
法律で定められている不動産屋さんが契約する前に説明しなければいけない【重要事項説明書】にはどこの銀行でいくら融資してもらう予定かを記入が必須な個所があります。

・・なんだ、結局は金か・・・
・・頭金がいくらというのは恥ずかしい・・・
・・融資の相談をすると高額の融資を突き付けられそうだ・・・

もしそう思われていたとしても、これを必ず伝えなければ契約成立になりません。伝えなければ欲しくても買えません。 今の不動産屋さんは住宅ローンに明るい方がほとんどです。

頭金は0円でも住宅ローンは借りられる時代ですし、高額融資を突き付ける不動産屋さんなどなく、どちらかと言えば金利が低くて返しやすい銀行を紹介するはずです。

ただし、お客様自身で資金の計画が済んでいればの話です。
どんな買い物でもそうですが、必ずモノには金額があります。その金額にあったお金を払うことでモノを購入できます。モノを購入するためにはお金がなければいけません。

財布の中にお金がナイと。もしナイとすれば預金をおろしてくるか、誰かから借りるか、もらうか、そのモノを買うことをあきらめるか。 財布の中身を知っていればこそ買い物は成り立つものなのです。

要は不動産の購入も同じです。財布とは資金計画で算出された総予算。この総予算は現金と住宅ローンの合計額です。(現金の中には親族から貰うお金や借りるお金も含まれています) この合計額を土地にいくら、建物にいくら、諸費用(登記・保険・融資・申請・調査など)にいくら、家具・家電・エクステリアにいくらと、言うように割り振っていけば、金額の桁数こそ多くはなりますが通常の買い物と同じようになるのです。

まずは財布の中身を知る。そして、費用の分配を決める。

ご自分で不動産購入や家づくりについて調べていてもローンや諸費用はわりと苦手で調べたくないところです。「あまり分かりません」と不動産屋さんに話せば、わかりやすく説明してくれます。(もちろん当社も!) 資金の計画は不動産情報を取り寄せる前に、または不動産会社へ初めて伺った際に済ましておきましょう。

資金計画まで進めばもう安心

広告をみたり情報を取り寄せたりしながら要望に合った物件を探しましょう。 そして「良い物件が見つかった!」時にはまずはその物件を抑えます。

これは【購入申込み(または買付申込み)】と言いまして、「この物件が気に入ったので数日後には契約したいです」との意思を売主さんに不動産屋さんを通じて伝えるための証明になります。基本的にはここではお金はかかりません。

また、金額の交渉や引き渡しの条件もここで不動産屋さんに伝えます。不動産屋さんが買主であるあなたや売主さんとの条件を調整します。これが仲介になります。

不動産取引の場合のほとんどが、売主さんが依頼している不動産屋さんと、買主さんに情報を提供した不動産屋さんと言う具合に分かれているケースが多くあります。

この場合は不動産屋さん同士で物件の契約について調整を行います。お互いの条件を交渉し、まとまったところでイヨイヨ契約となります。

契約の際には契約時金(手付金)が必要になります。物件の価格全てをお支払いして即日引き渡しも可能ですが、前にもお話ししたように9割の方が住宅ローンを利用します。現金で購入できる方は中々いません。

その為、契約時には物件の価格の1割前後の金額で切りの良い数字を契約時金として設定する場合がほとんどになります。

契約時金の例

1,370万円の物件価格であれば、100万円や130万円、150万円となります。
残りの金額が住宅ローン支払いになります。

残りの金額を支払うことを残金決済と言い、残額を全て支払ったところで、その土地の所有が売主さんから買主のあなたへ移転されたことを登記します。

ここで初めて自分の土地となります。

ただし、契約から残金決済までにはある程度の時間を置きます。
その間に住宅ローンの申し込みを行い、融資を実行する日程を決めることになります。万が一、融資が通らなかった場合はこの契約は白紙になりますと言う条件を付けることがほとんどですので「融資が通らなかったどうしよう?」と不安にならなくても大丈夫です。(俗に言うローン特約のことです。)

その際は白紙撤回してまたイチから違う物件を探して資金計画を練り直しましょう。融資不可能以外での解約は違約金が発生します。買主であれば契約時金の放棄。売主であれば契約時金を倍にして買主に変換となります。

場合によっては、損害賠償を支払わなければいけないこともありますので安易に「やっぱりやめた」などとは考えないでください。

残金決済までの間には時間がありますのでこの間にハウスメーカーや工務店さんと建物のお話しを進めるのも良いと思います。

もし、間取りが決まっていれば、どんな家が建つかを土地にイメージパースを落とすことができますし、場合によっては地盤調査を残金決済より前すること了承してくださる売主さんもいらっしゃいます。

この時間は有効に使った方が望ましいと思います。

残金決済は買主のあなた、売主さん、不動産屋さん、司法書士が立会いの下、融資を申し込んだ金融機関で行います。司法書士が作成した書類に目を通し、記名・捺印をします。

記名捺印の確認を金融機関の担当者にしていただき、融資の実行になります。融資から残代金、不動産仲介手数料、固定資産税日割り分、登記費用を支払い、全て完了となります。

不動産の買い方はこのようなスケジュールで進んでいきますが、やはりポイントになってくるのは資金計画をいつのタイミングでするかになってきます。大事な資産となる不動産の購入ですからしっかりとしたスケジュールで失敗しない不動産購入や家づくりを進めていってください。