初めて土地を売却される方、売却をお考えの方のために、初心者向けの土地売却のポイントを解説いたします。

土地がいくらで売れるか相場を確認する

自分の土地の相場価格を把握しておくことをおすすめします。

不動産仲介会社が提示する価格が、果たして相場に基づいた正しい価格なのかどうかを判断するためにも、あらかじめ自分の土地の相場価格を把握しておくことをおすすめします。

土地には5種類の価格「実勢価格」「公示地価/基準地価」「相続税評価額」「固定資産税評価額」「鑑定評価額」が存在し、5種類の価格がすべて同じ価格で一致することはまずありません。
はずは、自分の保有する土地がいくらくらいで売れるのかを把握しておく必要があり、土地の売買について確認しておいた方がよい価格は、「実勢価格」「公示価格/基準地価」になります。

  • 実勢価格

    実際に不動産市場で取引されている価格であり、「相場」そのものといえます。 それまでの取引事例から得られる価格であり、現状の取引価格に近いものです。 しかし、売却する土地の地域の取引件数が少ない場合は、相場としての精度が低いことがあります。

  • 公示価格/基準地価

    これは国または都道府県が公表している価格です。 不動産市場での取引においても売買価格を設定する際の参考にされることが多く、公的な指標とされています。 「全国地価マップ」のホームページから確認することができます。

    全国地価マップを見る

可能な範囲で土地をきれいにしておく

不動産仲介会社が現地に査定に来る前に、できるだけ土地の整備をしておきましょう。

ゴミだらけ、雑草だらけの土地は、その処分費用を査定額から減額されることもあります。
不動産仲介会社が現地に査定に来る前に、できるだけ土地の整備をしておきましょう。

更地の場合は、柵やロープを張るなどしていないと、近隣の住人が無断で駐車場代わりに使っていることや、放置している間に雑草が生い茂っていたリ、粗大ごみなどが投棄されていたり、荒れていることがあります。
駐車場代わりに使われている場合、その車に貼り紙をするなどして移動を促します。
ゴミが投棄されていたなら、処分し、雑草が生えている場合、自分で処理できる程度は草刈りをします。 自力で無理ならば、その対処を行う業者に依頼しましょう。費用はまちまちですので、数社に見積もりを取ってみることをおすすめします。

また、簡単なものでいいので杭を打ってロープを張るなどして、自由に立ち入りできないようにしておきます。それによって、管理者がいて、定期的に管理がなされているものと思われ、無断立入もなくなるでしょう。

複数の仲介会社に価格を査定してもらう

売却価格の査定は複数の不動産仲介会社に依頼しましょう。

その土地がいくらで売れるのか、売却価格の査定は複数の不動産仲介会社に依頼しましょう。
インターネットなどを利用すれば、無料で一括査定ができるサイトなどもあります。

査定価格に大きな差が生じることはほとんどありませんが、会社によって独自の査定基準があったり、その地域を得意としているため高い査定額の提示が可能などの事情があるため、不動産仲介会社によって査定価格はまったく同じにはなりません。

高い査定額を提示する会社だからいい会社とは限りませんが、何らかの根拠があって高い価格を提示されているのであれば、売却を依頼するのも良いでしょう。

また、一括査定サイトを利用するほか、そこに登録されていない会社にもできるだけ多く査定を依頼しましょう。 不動産仲介会社は実に多数あります。そのすべての会社に依頼をすることは不可能に近いのですが、できるだけ多くの会社に依頼すべきです。
特に、その土地の近隣の会社にはまんべんなく、会社の規模に関係なく依頼しましょう。

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売却を依頼する仲介会社は、担当者で選ぶ

信頼できる担当者を選ぶことは土地の売却についてとても重要なことです。

媒介契約は不動産仲介会社に対して行うものですが、その土地を購入したいと希望する方の案内、売却の交渉、契約が決まった後の契約書作成などの手続関連は、営業担当者が主導となって行うことになります。

それだけに、営業担当者は土地を売却する際のすべての窓口になるといっていいでしょう。
担当者の良し悪しで土地の売却がスムーズに進むかどうかが大きく変わると言っても過言ではありません。

信頼できる営業担当者のポイント

  • 提示した査定金額について、その根拠を明示して説明してくれるか。
  • 土地を売却する理由を確認して、具体的な売却プランを提案してくれるか。
  • 不動産売却の初心者であると知って、態度を変えたりしないか。
  • ローンの残債や、土地に関する権利関係などの情報まで確認してくれるか。
  • 質問に対して誠実に回答してくれるか。
  • 十分な話をしていないのに、しきりに媒介契約を急かして進めようとしないか。

初心者には「一般媒介」の仲介契約がおすすめ

不動産売却の仲介契約ですが、「媒介契約」とよばれ、「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」の3種類があります。

初めて土地を売却する初心者には、「一般媒介」をおすすめします。
「専任媒介」と「専属専任媒介」は1社とのみ仲介契約を結ぶのですが、「一般媒介」は多数の仲介会社と同時に媒介契約をすることができます。
初心者には、数多くある不動産仲介会社の中から、最も信頼できる1社を選ぶことが難しいため、「この会社なら」と判断された数社と同時に媒介契約を結ぶ「一般媒介」をおすすめします。

媒介契約の違いについて詳しく見る