福岡市博多区吉塚の中古戸建てのお任せ頂いた伏見様。以前、井尻の土地を売却させていただいた伏見様からご連絡をいただきました。今回の売却では隣地者との境界ブロックについて問題があり、解決するまでのことと問題解決には柔軟性と対応スピードの必要性について記載しています。
借家にしていた戸建を売却した経緯について
売却を考えた理由をお聞かせください
伏見様:50~60年前に両親が住んでいた家を数年前まで借家にしていました。借家の賃貸借契約が切れ、退去した後もそのまま放っておいたのですが、いよいよ売却をしなければと思い実行しました。
なぜ当社に依頼をしていただけたのですか?
伏見様:両親が住んでいて隣人が知り合いだったこともあり、購入してくれないかと直接相談を持ちかけてみようと考えました。
話が上手く進んだ場合、個人間で売買が成立するとしても仲介業者を入れた方が間違いや揉め事が無く進められるだろうと思いました。
また、売主・買主が決まっている場合は、仲介手数料も交渉出来るだろうと考え、売却する経費を軽減することも出来たら一石二鳥だと思いました。
そこで、どの仲介会社に頼むか考えたところ、大手の会社であれば私の考えや取引中の細かい要望等に何かと融通が利かないだろうと思い、中小企業で柔軟性を持っている会社にしようと考えました。
すると、すぐに以前に遊休地の処分をした時にお世話になった御社が頭に浮かびました。過去に取引をしていたので、お互いの素性や考え方も分かっているし、相談しやすかったこともあり、ご連絡させていただきました。
実際に依頼していかがでしたか?
伏見様:以前の担当だった山野さんがいらっしゃって、最初は私の連絡にとても驚かれていましたが、前と変わらず丁寧な優しい対応していただきました。その後、上司に相談していただいたところ、私どもの提案を快く受けていただきました。
提案を受けていただいたことはもとより嬉しかったのですが、この会社だったら私の考えに同感していただけるだろうという私の読み(期待)が当たり、それ以上にとても嬉しく思いました。
実際には、隣地との商談はまとまらず、販売活動をして一般的な取引で売却できたのですが、山野さんは私共の提案を快く受け止めていただける、その柔軟性がとても好印象で、この数年間で良い所は伸ばしながらも成長しているのだなと思いました。
---山野:最初のお取引のときは今よりも経験が浅く、未熟な私はいつも伏見さんから助言をいただいたり、書類作成においては的確な指示をいただいたりと、お客様なのに"会社の上司"のように手間をかけさせて、大変申し訳なく思っていました。
そんな私に再度ご連絡をいただいたため、とてもビックリしてしまいました(笑)。
しかし、ここで"以前と比べて成長した姿を見せねば…!""期待に応えねば…!"と、いつも以上に意識を高く持っていました。
隣地の方との境界ブロック塀のトラブルが発生
今回の取引の重要なポイントは何でしたか?
伏見様:関係者(売主、買主、隣地関係者)との約束事項には、必ず書面にて署名・捺印をもらって実行することでした。
取引を進める上で、隣地の境界上にあるブロック塀(境界線がブロックの中心だった)を撤去することに問題が生じました。
古家が建っていたので、引渡しまでに売主が解体を完了するよう定めており、当初は家屋のみを解体し、隣地境界物については現況有姿で取引を進める予定でした。
しかし、隣地境界線上にあるブロック塀の共有者から“経年劣化でブロック塀がグラついて、傾いているためお互いに費用を出して取り壊さないか?”と売看板を見て山野さん宛に相談の電話があったのが事の始まりでした。
その問題点を詳しく教えてください
伏見様:問題は、ブロック塀の撤去費用と新しく設置するブロック塀についてどのように進めるかが重要でした。既存ブロック塀の撤去費用は、決まっていた家屋の解体費用に含めて撤去をしてくれるよう調整していただき、撤去後の新設ブロック塀については、買主が既存ブロック塀が古くて危険があるなら家の新築工事と合わせて新設することを賛成したため、既存ブロック塀の解体を実行するように決まりました。
引渡し日まで残すところ10日間となり、関係者全員が納得したため、担当の山野さんは引渡し日までに完了させるよう、業務効率を上げて作業に着手しようとしていた所でしたが、少し引っ掛かることがあったため、(少し大げさかと思いましたが)既存ブロック塀の解体作業・工程について関係者全員から書面にして署名・捺印をもらってから実行するようにお願いしました。
それから山野さんに書類を準備していただいて、(相談して1日で作成していただいた柔軟性に好感を持ちました。)
隣地者に工事内容の説明をして、後日改めて書類を作成して署名、捺印を請求したところ、隣地者は"このような大げさな文面ではサイン・押印は出来ない""そもそも、私はこんなことを(解体して欲しい)とは言っていない"等、当初話していたことから180度変わった事を言い始めました。
その後、問題解決に取り組んだ決め手を教えてください
伏見様:買主様に解体すると伝えた手前、何とか調整できるよう山野さんにお願いして隣地者が望むような柔らかい文面へ作り直したり、買主様への了解をもらう等、山野さんには各関係者のところを何往復もさせてしまい、予定していない事をお願いして申し訳ない気持ちで一杯でした。
最終的には、この取引自体が白紙になることまで覚悟しましたが、無事に話がまとまり、既存ブロック塀を解体することになり、取引を完了することができました。
私は、不動産取引や契約書を作成することが多い仕事に従事しているため、普通の人が気づかないことに引っ掛かっただけで、そこまで必要か?と思うこと部分もあったかと思います。
しかし、人の気持ちは思いがけないことですぐに変わるため、何事も書面(議事録や覚書・念書等)に残すことや万全の準備が必要だと改めて感じました。
毎日リビングについて
以前と比べて変化を感じましたか?
伏見様:担当の山野さんがとても成長したように思いました。以前は上司に相談し、確認した後に返事をすることが多い印象がありましたが、今回の取引は自分で解決方法を考え実行に移すことが大半で、上司の方が出てくることが無かった。
これまで多くの取引を経験されて実績を積み、蓄えた能力が発揮されたのだと思います。山野さんの早い対応や柔軟性にとても助かりました。
伏見様が思う、当社の特徴を3つ挙げてください
●良いところ
①柔軟性
②フットワークの軽さ
③正直者なところ
●悪いところ
①書類内容に不安点がある。80点。
②上記の事から、もう少し詰めて進めるとより安心して任せることが出来る。
伏見様:人の良さがとても伝わり、業務にも責任を持って進めてくれる。所々、もう少し上手く言えばいいのにな…(言い方を悪く言うと2枚舌を使えばいいのにな)と思う場面もありましたが、物事をストレートにぶつける所が山野さんの良い所であり、持ち味だと思います。そのままのスタンスで続けて欲しいと思います。
これから売却を考えている方に一言お願いします
伏見様:売却の経験が無い方は勿論ですが、不動産は高額であり、大事な資産を取り扱うため大手企業に任せる方が安心だと思いがちですが、大手企業が良いとも限りません。断言します。
完成した製品を購入するならばどこで買おうと一緒だと思いますが、こういう取引は形が無いものなので“人”で判断すべきだと思います。
大手企業でも有能な人もいれば無能な人もいます。中小企業も同じことが言えますが、柔軟性に着目して考えると一変通りの型にはまった大手企業の方が劣ると思います。
私は御社を通して柔軟性が高く、対応も早くてとても満足しました。とはいっても、担当者の山野さんに満足したということですね(笑)。
また、会社の信用度にいまいち自信を持てない場合は、媒介契約期間は3ヶ月以内と国土交通省で定められているため、販売途中で上手くいかないと判断したら更新せず解除することができます。(途中解除も可能です。)
媒介会社(仲介会社)は、媒介契約が切れるまでに何とか売りさばこうと取り組むため、売り切る姿勢や販売状況の報告等で安心して任せられる会社かどうかの良し悪しを判断できると思います。
私は、今回の取引で柔軟性と対応のスピードを持ち合わせた企業が大変親切で満足しました。後は、任せっきりにせず、自分自身もしっかりと協力して進めることが重要だと思います。
---山野:貴重なお話をありがとうございます。2年前よりは成長したとおっしゃっていただき、伏見さまに少しでも認められたことが一番嬉しかったです。今後も、現状に満足せず成長していきますので応援の程よろしくお願い致します。