マンションから一戸建てに住み替えしたい！4つのポイントで徹底解説

「マンションから一戸建てに住み替えしたい！」
「住宅ローン残債があるけど住み替えできる？」

こんな要望にお応えします。

子どもが生まれて家族が増えたなど生活に変化があると、マンションから一戸建てに住み替えをしたいと考える方も多くいらっしゃいます。

しかし、マンションの住宅ローンが残っていたり、一戸建てに住み替える費用のことを考えたりすると不安も多く躊躇してしまうのが現実です。

今回は、マンションから一戸建てに住み替えるまでの手順を、マンション、一戸建てのそれぞれのメリット・デメリットのお話も交えながら詳しくご説明します。

✅記事の信頼性
監修者：毎日リビング株式会社 代表取締役・宅地建物取引士 上野 健太

不動産業者としての実務経験を活かし、売主の立場で記事を監修しています。
このサイトから多数の査定依頼を受けています。（NHK・経済誌の取材実績も）

＼厳選2,300社と提携・国内最大級！／

マンションの住宅ローンが残っているけど住み替えは可能？

一戸建てに住み替えしたいけれど、今住んでいるマンションの住宅ローンを支払中という方も多いと思います。

結論から言うと、マンションの住宅ローンの残債があっても一戸建てへの住み替えは可能です。

ただし、マンションを売却するなら、マンションに設定されている抵当権を抹消する必要があり、その抵当権を抹消するには住宅ローンを完済するのが条件となります。

住宅ローンを完済するには以下の方法があります。

一番安心して住み替えができるのは、自己資金で住宅ローンを一括返済する方法です。自己資金を使っても生活が苦しくなるようなことがなければ、この方法が一番安全です。

しかし、住宅ローンの残債が少額なら現実的ですが、通常一括返済はなかなか難しいケースが多く、マンションの売却代金を住宅ローンの返済に充てる方法を選ぶ方が大半でしょう。

住宅ローンの残債がマンションの売却代金を上回る場合は、住み替えローンの利用を検討してみましょう。

住み替えローンとは、新しく購入する一戸建ての住宅ローンに、マンションの住宅ローンの残債を上乗せした金額で組むことができるローンのことです。

住み替えローンは、新しい家のローンを上回る金額で組むことになります。担保になるもの（住み替える新しい家）の金額以上の融資になるので、金融機関の審査も厳しい傾向があります。

それゆえ、今の住宅ローンを融資されている金融機関でも、住み替えローンの審査に通らないということはよくあります。

また、金利も高めなのでその点も考慮しておきましょう。

なお、不動産を売却する時も購入する時も、諸費用の支払いが発生します。仲介手数料や印紙税などの支払いも必要となるので、余裕を持った資金計画が大切です。

参考：不動産売却の手続きにかかる5つの経費・諸費用を解説【宅建士監修】

売るのが先？買うのが先？

マンションから一戸建てに住み替える時に、一戸建てを購入する前にマンションを先に売却する「売り先行」、一戸建てを先に購入してからマンションを売却する「買い先行」、どちらかのパターンになります。

それぞれにメリット・デメリットはありますが、おすすめは「売り先行」です。

それぞれ説明します。

売り先行

売り先行は、マンションの売却代金を、新たに購入する一戸建ての資金に充てることが出来るのが一番のメリットです。

売却先が決まってから一戸建て購入に取りかかるので、売却を焦ることもなく、希望価格で売却できる可能性も高くなります。

注意点は、マンションの住宅ローンの残債があり、一戸建ての購入もローンを組むという場合。先に一戸建てを購入してしまうと、マンションが売却できる期間までが一戸建てとマンションの二重ローンになってしまうことがあります。

資金に余裕がない場合は、売り先行で進めましょう。

もうひとつ注意が必要なのが、マンションの売却が早く済んでしまった場合。マンションの引き渡し日までに新居の完成が間に合わず、仮住まいが必要になる可能性もあります。

賃貸住宅を借りたり実家などに一時的に身を寄せたりする等、仮住まいのことについても考えておきましょう。

買い先行

買い先行は、「マンションの売却が決まったら」と考えずに、新居が完成すればすぐに引っ越せることが最大のメリットでしょう。

買い先行にしても問題がないケースは、

場合です。

買い先行は、資金に余裕がある場合のみおすすめです。資金に余裕がない場合はデメリットの方が多いです。

買い先行は、マンションの住宅ローンが残っていると、売却できるまでずっと住宅ローンを払い続けないといけません。

売却活動が長引くと、新居もローンを組んでいる場合は二重ローンになってしまいます。

さらに、売却が進まないことに焦ってしまうと、そこにつけ込まれ相場より安い金額で手放す羽目になる可能性もあります。

上記の理由から、買い先行は貯蓄や収入が多く、資金に余裕がある人におすすめです。

注意点

売り先行の方がおすすめの方法と説明しましたが、マンションから注文住宅に住み替えをする場合は、売り先行であっても資金計画に注意が必要です。

なぜなら、注文住宅は完成までに時間がかかるので、新居の契約をしてからやっと本格的にマンションの売却活動に取りかかる人が多いのです。

マンションの売却に時間がかかってしまうと、買い先行の場合と同じく、二重の住宅ローンになってしまう可能性もあります。

さらに、注文住宅は住宅ローンの融資前に着手金や中間金などの資金もかかります。売り時、買い時をより慎重に見極める必要があります。

マンションと一戸建てのメリット・デメリット

マンションと一戸建てを比較して、それぞれ良いところ・悪いところを挙げてみました。

どちらが自分のライフスタイルに合っているか、住み替えを考える上での参考にしてみてください。

＼理想のハウスメーカーを見つけよう！／ 

無料相談はコチラ

無料プラン作成依頼はコチラ

マンションから一戸建てへの住み替えがおすすめの人

 以上のことを踏まえ、マンションから一戸建てへの住み替えをおすすめできる場合をご説明します。

騒音・生活音に悩んでいる

マンションで生活していると、隣人や上下階の居住者の騒音や生活音のトラブルはとても多いです。

マンションは壁を隔てたすぐ隣で他の人が生活しているので、ある程度は仕方がない部分もあるかもしれません。

また、小さな子どもがいたり、新たに子どもが生まれたりすれば、泣き声や足音など、自分の家が音を立てないように気にしながら生活しないといけない場合もあります。

一戸建ては、そういった騒音・生活音を気にすることがなく生活できます。

今現在、騒音トラブルで悩んでいる方、今後家族が増える等で生活環境が変わる方には住み替えはおすすめです。

参考：騒音に耐えられない！マンション売却時の告知義務について徹底解説

管理費や修繕積立費の支払が負担になっている

マンションに住んでいると、管理費や修繕積立費、そして車を所有していれば駐車場代と、住宅ローン以外にもかなりのランニングコストがかかります。

修繕積立費は定期的な見直しがあり、ほとんどのマンションで値上がりし続けます。さらに近年、人件費や資材費が高騰しているため、マンションの維持管理コストも急上昇しています。

一戸建てももちろん修繕は必要ですが、費用を毎月支払うと言ったものではなく、あくまでも自己管理で資金を準備して、自分のタイミングでできます。

車の駐車場も新居にスペースを確保出来れば、今後増える車の分にも備えることができます。

そういった面から、これらの費用を払うことに負担を感じている方には、住み替えをおすすめします。

マンションの管理規約に不自由を感じている

マンションは共同で多くの人と暮らす場所であり、皆が快適に暮らすために管理規約が設けられています。管理規約で最も制限されることは「ペット飼育の可・不可」でしょう。

一戸建てはペットもちろん自由に飼えますし、種類・大きさ・頭数なども制限されることもありません。

その他にも、庭や玄関のポーチ部分にも、私物を置くことや修繕や改築等にも制限があります。敷地内であれば自分の好きなように使うこともできます。

マンションの管理規約にストレスを感じているのであれば住み替えはおすすめです。

マンションから一戸建てへの住み替えは計画的に：まとめ

マンションから一戸建てへの住み替えを成功させるためには、綿密なスケジュールと資金計画が大切です。

せっかく念願の一戸建てに引っ越したのに、資金計画を誤るとダブルローンで生活が苦しくなってしまったりするようなことにもなりかねません。

しっかりした資金計画を立てるために、まず今住んでいるマンションがどのくらいの価格で売れるのか調べてみるのが良いでしょう。

その上でスケジュールを立て、予定通りに住み替えを進めていきましょう。

不動産売却を成功させるカギは
信頼できる不動産会社選びです！