はじめて不動産査定を依頼するときの3つのポイントと心構え

「不動産売却の無料査定を依頼したい」
「不動産売却の無料査定を依頼するときに注意すべきことは？」

こんな要望にお応えします。

不動産売却を検討するときに一番最初に行うことは、物件の査定を依頼し、いくら位で売れるのかを把握することです。

その際、当たり前のように利用するのが不動産会社各社が積極的に行っている「無料査定」ではないでしょうか。
最近では、不動産一括査定サイトも多くなっています。
しかし実際は、どちらも本来の意味での査定になっていないことが多いのが現状です。

不動産会社や一括査定サイトが悪いことをしている訳ではありません。ただ、査定という言葉のイメージと、実際行われている「無料査定」との間に差があることが多いのが現状です。

まずは「無料査定」について詳しく理解することから始めましょう。

✅記事の信頼性

監修者：毎日リビング株式会社 代表取締役・宅地建物取引士 上野 健太

不動産業者としての実務経験を活かし、売主の立場で記事を監修しています。
このサイトから多数の査定依頼を受けています。（NHK・経済誌の取材実績も）

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無料査定＝売主予備軍を集める手段

不動産査定というのはそもそも手間のかかるもので、調査にはそれ相応の費用と労力が必要ですから、簡単に出来るものではありません。

しかし、なぜ不動産会社各社が無料で査定をするのかというと、査定の目的が「売れるであろう適正価格を算出すること」ではなく、「不動産売却を予定・検討している売主とコンタクトを持つこと」が目的だからです。

つまり「あなたの不動産を無料で査定します」という謳い文句にした集客活動なのです。
では実際の「無料査定」ではどんなことが行われているのでしょうか？

不動産会社が無料査定で行っていること

まずは売り手の売却理由を聞いたうえで、売り手が希望する額を聞き出すことに注力します。
そしてその希望金額を聞き出すことができれば、「まずは希望の額で販売に出してみたらどうでしょうか？」と伝えるのです。

不動産売却は成約に至らない限り費用はかかりません。販売を止めようと思えばいつでも止められますし、ペナルティもありません。
そして万一、希望の額で売れれば売り手にとっては嬉しい限りです。

しかし、しばらく希望の額で販売していたが、まったく売れない場合もあります。
すると、売り手が自分の希望した金額は高いようだと理解し、金額を相場程度に見直し、その後すぐに買い手が見つかるということもよくあります。

査定を依頼する前にある程度の相場観を身に着けておくことも大事です。

参考：不動産売却は相場を知ることから始めよう！4つの調べ方を解説

中には査定をしていない不動産会社も存在する

査定というのは、この不動産がいくら位で売れるのかを文字通りに『査定』することです。
売り手が希望する売却価格を聞き出し、売却の委任を取り付ける（媒介契約を結ぶ）ことではありません。

媒介契約取得がそもそもの目的になると、中には査定する物件の資料もろくに用意せずに査定訪問する不動産会社もあります。

これはつまり「売り手が希望する額を聞き出し、媒介契約取得が目的である」からこそであり、なんの準備もなく査定に伺うのは通常ではありえないことです。

最近は、誰もが手軽に自分の不動産を査定することができる一括査定サイトの普及が進んでいます。
その流れの中で、媒介契約取得が目的の査定をしていると、逆に媒介契約から遠のいているのではないでしょうか。

信頼できる不動産会社に無料査定を依頼しよう：まとめ

先に述べたような不動産会社が存在するのも事実ですが、媒介契約取得が目的ではない、純粋な査定を行う不動産会社の方がほとんどです。

そういった不動産会社では、売り手が満足する希望額を探るようなことはせずに、純粋な物件の査定価格を聞くことができます。

どの不動産会社も、不動産査定の費用は請求せず無料で行っています。無料だから適当な査定をしているのではないかと疑心暗鬼になってしまうかもしれませんが、そんなことは決してありません。

正しく査定を行って出された査定金額は、高く売りたいと願う売り手にとっては納得いかない価格である可能性もあります。しかし、それが本来の意味での査定になります。

正確な査定価格を知っておくことは、今後のライフプランに大いに関係することですし、不動産会社の媒介契約取得が目的の査定価格に惑わされることもなくなります。

そうしたことを踏まえて考えると、「無料査定」を受けることは決して無駄ではありません。

不動産売却を成功させるカギは
信頼できる不動産会社選びです！