不動産売却時の確定申告をe-Taxで行なう手順を徹底解説

e-tax

「不動産売却時の確定申告はe-Taxでもできる?」
「e-Taxの手順を詳しく知りたい」

 

こんな疑問にお答えします。

不動産売却時の確定申告はe-taxが便利です。手順も簡単で難しくありません。ただし、マイナンバーカードや利用者識別番号など、事前に用意しておくべきものがあります。

そこで今回は、不動産の売却に伴う税金の確定申告をe-taxで行なう手順を詳しく解説していきます。必要書類や具体的なメリットも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

記事の信頼性 監修者:毎日リビング株式会社 代表取締役・宅地建物取引士 上野 健太
不動産業者としての実務経験を活かし、売主の立場で記事を監修しています。
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不動産売却時の確定申告とe-Tax

不動産売却で生じた譲渡所得は所得税の対象となるため、確定申告が必要です。給与所得を受け取っている会社員であっても、譲渡所得が発生した場合は申告が必要になります。

以前は書類を作成して税務所に持参または送付していましたが、2004年からはオンラインで申告できるe-Taxの運用が開始されました。現在ではスマホからでも気軽に確定申告が行なえます。

不動産売却時のe-Taxを使った確定申告に必要なもの

まずは、不動産売却時のe-Taxを使った確定申告に必要なものを確認していきましょう。

マイナンバーカードまたはIDとパスワード

e-Taxで不動産売却の確定申告をする際には、マイナンバーカードが必要です。マイナンバーカードがない場合は、税務署で対面による本人確認と「ID・パスワード方式の届出」を行いましょう。

ID・パスワード方式はマイナンバーカード普及までの暫定的な措置であるため、早めにマイナンバーカードを作成しておくことをおすすめします。

参考:不動産売却でも使える!マイナンバーカード4つの作り方

ICカードリーダライタ

マイナンバーカードを使った電子申告に必要です。ID・パスワード方式で申告する場合は必要ありません。

スマホアプリで申告する場合も不要ですが、マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマホやモバイル端末が必要になります。

利用者識別番号

利用者識別番号とは個人の識別番号です。暗証番号の設定も必要になります。番号の取得方法は下記のとおりです。

マイナンバーカードがある場合

  1. e-TaxのWebサイトにアクセスして「ログイン→受付システムへログインする」と進む
  2. 「マイナンバーカードでログイン」をクリックする
  3. マイナンバーカードを読み取る
  4. パスワードを入力する
  5. 利用者識別番号が表示される
  6. 暗証番号を設定する

マイナンバーカードがない場合

  1. e-TaxのWebサイトにアクセスして「利用者識別番号を取得する」の「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」をクリックする
  2. 「マイナンバーカードをお持ちでない方はこちら」をクリックする
  3. 必要事項を入力する

必要書類

不動産売却の確定申告をe-Taxで行う場合は、次のような書類が必要です。

  • 売買契約書
  • 登記事項証明書
  • 売却経費の領収書
  • 住宅ローンの残高証明書

特例を利用する場合には不要になる書類もあるので、事前に確認しておきましょう。

参考:【不動産売却に必要な書類まとめ】入手・再発行の方法もご紹介

不動産売却時のe-Taxを使った確定申告の手順

不動産売却時のe-Taxを使った確定申告の手順を、方式別に詳しく見ていきましょう。

マイナンバーカード方式で行う際の手順

不動産売却時のe-Taxを使った確定申告を「マイナンバーカード方式」で行う際の手順は次のとおりです。

  1. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスする
  2. 「作成開始」をクリックする
  3. 「マイナンバー方式」を選択する
  4. 「事前準備セットアップファイルのダウンロード」をクリックする
  5. インストールを行なう
  6. マイナンバーカードによる認証を行なう
  7. 申告書を作成する
  8. マイナンバーカードの暗証番号を入力して電子署名を行なう
  9. データを送信する
  10. 送信結果を確認する

ID・パスワード方式で行う際の手順

不動産売却時のe-Taxを使った確定申告を「ID・パスワード方式」で行う際の手順は次のとおりです。

  1. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスする
  2. 「e-Taxで提出する」→「ID・パスワード方式により提出する」と進む
  3. IDとパスワードを入力する
  4. データを送信する
  5. 送信結果を確認する

IDとパスワードを発行する際に本人確認を行なっているため、電子署名は不要です。

スマホアプリで行う際の手順

不動産売却時のe-Taxを使った確定申告をスマホアプリで行なう場合は、マイナンバーカードが必須となります。手順は下記のとおりです。

  1. マイナポータルアプリをインストールする
  2. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスする
  3. マイナンバーカードを読み取る
  4. 確定申告書を作成する
  5. データを送信する

不動産売却時の確定申告はe-taxが便利な理由

不動産売却時の確定申告はe-Taxが便利な理由は次の5つです。

  1. 印刷する必要がない
  2. 時間を問わず申告できる
  3. 添付書類が不要
  4. 税務署に出向く必要がない
  5. 不動産売却の特例が選択形式

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①印刷する必要がない

e-Taxを使えばオンラインで確定申告ができるため、確定申告書を印刷する必要がありません。郵送や税務署に出向いて申告する場合は書類を印刷しなければいけませんが、そのような手間はすべて省くことができます。

コンビニのネットプリントサービスを利用しなくて済むのもメリットです。時間と手間を省きたいという方は、e-Taxを利用してみる価値が十分にあるでしょう。

②時間を問わず申告できる

確定申告の期間中であれば、24時間いつでも申告可能です。税務署の開庁時間を気にする必要はありません。日中はなかなか時間が作れないという方でも、空き時間に確定申告を済ませられます。

③添付書類が不要

e-Taxを利用した確定申告は「第三者作成書類」を添付する必要がありません。記載内容を入力するだけでOKです。

主な第三者作成書類の例
  • 寄付金控除証明書
  • 生命保険料控除
  • 雑損控除の証明書
  • 医療費通知

など

ただし、申告後5年間は書類の提示を求められる可能性があるので、各種書類は保管しておきましょう。

④税務署に出向く必要がない

作成した申告書はオンラインで提出するため、所轄の税務署に出向く必要はありません。確定申告期間は税務署が大変混雑しますが、長い待ち時間からも解放されます。

⑤不動産売却の特例が選択形式

不動産の売却では要件を満たすと適用される特例がありますが、e-Taxは入力画面に表示された適用特例を選択するだけで済みます。

情報を入力するだけで売却の関連書類が自動作成されるのも大きなメリットです。ヘルプボタンが用意されているため、入力方法がわからない箇所は確認しながら申告をすすめられます。

不動産売却の確定申告はe-TAXで簡単に済ませよう:まとめ

e-Taxを活用すれば、不動産売却時の確定申告手続きがスムーズに進み、時間や手間を省くことができます。

入力するだけで自動的に計算が行われるので、各種書類を用意して自分で計算する必要はありません。効率的に不動産売却の確定申告をしたいと考えている方は、e-Taxにチャレンジしてみましょう。

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