「不動産売却にはどんな失敗例があるの?」
「不動産を売却して少しでも利益を出したい」
こんな要望にお応えします。
日本トレンドリサーチの調査によると、不動産売却をした人のうち、17.8%が「不動産売却に失敗した」と回答しています。
不動産売却に失敗したと感じている理由として多いのは、市場価格より安く売ってしまったから。
不動産売却は手続きに難解な用語が多く、専門知識も求められます。ただ、一生に一度あるかないかの不動産売却を成功させるために、不動産取引の専門知識を学ぶのは現実的な対処とはいえません。
短期間で手っ取り早く必要な知識を得るためには、実際の失敗談から学ぶのが一番です。
そこで今回は、不動産売却でありがちな実際の失敗談を5つご紹介していきます。不動産売却を成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
不動産売却でありがちな失敗談
早速ですが、不動産売却でありがちな失敗は以下の5つです。
- 不動産売却を焦りすぎて思っていたような価格や条件で売れなかった
- 「大手だから」という理由で選んだ不動産会社が頼りにならなかった
- 内覧の対応を失敗してしまってなかなか売買契約までつながらない
- 不動産売却にかかる費用や税金を読み間違えていて赤字になってしまった
- 十分な説明をしていなかったため売却後にクレームを入れられた
順に解説していきます。
失敗談①不動産売却を焦りすぎて思っていたような価格や条件で売れなかった
不動産売却の失敗談として、焦りや時間のなさが失敗につながるケースは多いです。いろんな要素にもよりますが、不動産売却手続きは引き渡しまで約3カ月~半年ほどかかります。
しかし、以下のような事情で時間制限があると、余裕を持って買主と交渉できません。
- 急な転勤ですぐに家を売ることになった
- 離婚で夫(妻)との共有名義の不動産を売り急いだ
- その他の準備で忙しく不動産売却を始めるのが遅れた
買主に焦っていることを見抜かれてしまえば、相手から足元を見られて物件を買い叩かれてしまうのです。
不動産売却手続きは時間的な余裕を持つことが大切
焦りすぎや売り急ぎによる不動産売却の失敗を避けたい場合は、早めに不動産売却の準備を始めましょう。
先ほど説明したとおり、一般的には不動産売却手続きに半年程度の時間がかかります。時間さえあれば無理な値引き要求を断ったり、時間をかけて落とし所を見つけたり、違う買主を探してよりよい条件で不動産売却を成立させたりすることも可能です。
場合によっては売却までに1年以上かかることもあるため、不動産売却の予定がある場合はすぐに不動産会社探しを始めましょう。
参考:【不動産売却のスケジュール】家を売却するのにかかる期間はどれくらい?
不動産売却の成功には不動産市場の分析が不可欠
不動産売却でありがちな、「思っていたような条件で売れなかった」という失敗を避けたいなら、不動産市場を分析して戦略を立てることも大切です。
たとえば、売却したい不動産とほぼ同等の立地・間取りを持った物件が、予定している売り出し価格よりも安く販売されている場合、そのまま売却しても思ったような結果は得られないでしょう。
地域によって不動産価格の相場も違えばライバル物件の状況も違うため、売却期間を短縮したい、できるだけ高く不動産を売りたい場合は、市場調査をしてから売却を始めることをおすすめします。
参考:不動産売却は相場を知ることから始めよう!宅建士が4つの調べ方を解説
失敗談②「大手だから」という理由で選んだ不動産会社が頼りにならなかった
不動産売却のよくある失敗として多いのが、「依頼した不動産会社が頼りにならない」という例です。
実は、不動産会社といっても会社によって得意分野は違います。新築一戸建ての売却を得意としている不動産会社が、中古不動産の売却にも優れているとは限りません。
たとえ中古不動産売買を専門的に行っている会社でも、ファミリー向けの物件を得意としているのか、それとも一戸建ての売買が多いのか、単身者向けのアパートやマンションを扱っているのかといった違いがあります。
さらに、専門分野の同じ不動産会社でも、担当スタッフの営業力や交渉力が異なるため、自分に合った不動産会社や担当者を見つけて依頼することが重要です。
大手=営業力が高く信頼できるとは限らない

不動産会社を選ぶときは、大手だからという理由だけで契約することは避けておきましょう。全国規模で知られている大手の不動産会社は、横のつながりも多く資金力もあり、よい対応をしてくれそうに感じます。しかし、有名であることと不動産売却を得意としていることに関連性はありません。
とくに、駅前など立地のよい場所にある大手不動産会社の店舗は、営業努力が不足していても集客できてしまうため、営業力の低い社員がいる場合も多いです。
不動産売却では、担当についた営業スタッフの実力次第で売却までにかかる期間や売却価格が大きく左右されるので、会社の看板ではなく営業マンやサービスの質で不動産会社を選びましょう。
参考:マンション売却するときは「大手」と「中小」どちらの不動産会社に依頼したらいいの?

信頼できる不動産会社選びです!
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査定額の高さで不動産会社を選ばないほうがよい
不動産会社を比較する際、重要なポイントとして良く使われるのが査定額です。
ただ、査定額はあくまでも「おおよそこの価格なら売れるだろう」という目安に過ぎません。査定額通りに不動産が売却できるわけではないため、査定額が高いからという理由だけで不動産会社を選ぶのは避けましょう。
悪質な不動産会社になると、相場を無視して高額査定を出すことで集客しているケースもあります。不動産査定を依頼して、明らかに高い査定額を出している会社があれば、即座に契約せず一度立ち止まって考えましょう。
最終的には店舗で相談をして相性のよい営業マンを見つけることが大切
不動産会社選びの失敗を避ける方法としておすすめしたいのは、店舗で実際に営業マンと話をすることです。優良な不動産会社であっても、担当者との相性が悪ければ、意思疎通を図ることができません。
不動産売却では、担当者と二人三脚で取引を進めていきます。うまくコミュニケーションの取れない担当者を相手にすると、不信感がつのって結局不満の残る取引になってしまうので、好感の持てる社員がいる不動産会社と契約しましょう。
失敗談③内覧の対応を失敗してしまってなかなか売買契約までつながらない
- 内覧日までに掃除をしておらず、部屋が汚かったため取引が打ち切られた
- 内覧当日の対応でミスをしてしまい、内覧後に話が進まなくなる
不動産売却手続きでは、通常物件を売り出して内覧の問い合わせを受け、内覧で問題がなければさらに交渉をして売買契約を交わすという流れで進んでいきます。
内覧なしで高額な不動産を購入する人は滅多にいないため、売却を成功させるためには内覧対応にも力を入れましょう。「不動産売却は業者に任せておけばなんとかなる」というスタンスで取引をしていると、内覧対応でミスをしがちです。
せっかく魅力的な物件として複数の問い合わせをもらっていても、内覧の段階で話が止まると希望の条件で家を売却できないので、内覧の失敗を回避する方法も知っておきましょう。
掃除に自信がない場合はハウスクリーニングを利用する
内覧時に部屋が汚かったり、荷物があふれていたりすると、内覧希望者は住宅に悪い印象を持ちます。高いお金を出して購入する家が汚れていれば、嫌がるのは当然の心理です。
そのため、内覧の予定がある場合は、事前に家中を掃除して整理整頓された状態に仕上げましょう。
ただし、仕事やプライベートで忙しく、十分な掃除時間を取れない場合もあります。誰もが掃除を得意としているわけでもありません。
自分で掃除する余裕がない場合は、必要に応じてハウスクリーニングサービスなどを利用し、家中を磨き上げてから内覧者を迎えましょう。
参考:不動産売却前にハウスクリーニングをすべき3つの理由と掃除のポイント
ホームステージングでおしゃれな内装にするのも効果的
内覧の印象を良くしたい場合、ホームステージングというテクニックを利用するのも効果的です。
ホームステージングとは、家を舞台のように見立てて、おしゃれな内装に飾り付けるサービスとなっています。
専門業者に依頼すれば、おしゃれな家具などをレンタルしてモデルハウスのような空間を作ることができるため、内覧時に好印象を残せるでしょう。
参考:不動産売却時にホームステージングは必要?3つのメリットとコツを紹介
売主も内覧に参加して質問を受け付けよう
内覧は、売主にとって買主へ直接物件の良さをアピールするチャンスです。当日内覧に参加すれば、間取り図や不動産業者の説明ではわからない生活上の便利なポイントなどを伝えられます。
失敗談④不動産売却にかかる費用や税金を読み間違えていて赤字になってしまった

不動産売却では、一般的に以下の費用・税金の支払いが必要になります。
- 仲介手数料
- 登記の変更にかかる費用
- 売買契約書に貼る収入印紙の費用
- 売却にあたって必要な引越し料金
不動産を売却した資金を元手に新居を購入しようと考えている場合、諸費用の計算が甘いと赤字になってしまいます。売却代金のすべてを自由に使えるわけではないということを、覚えておきましょう。
諸費用を考えて売り出し価格を決めることが大切
費用や税金の読み間違えによる失敗を防ぐコツは、最初から不動産売却にかかる費用を計算したうえで予算を組むことです。
必要な出費と入ってくる不動産売却の価格を比較して、多少家を安く売ることになっても赤字が出ないように調整しておけば、大きな失敗は起こりません。
失敗談⑤十分な説明をしていなかったため売却後にクレームを入れられた
- 売却後に雨漏りが発生したから修繕費用を出しいて欲しいといわれた
- 引き渡し後に問題点が見つかって買主から後日訴えられた
不動産売却では、公平な取引をするために売主から買主へ住宅設備や間取りの十分な説明をする必要があります。
しかし、売主側が設備説明を忘れていたり、住宅の不具合について黙ったまま売却したりすると、後日トラブルになることもあるので注意が必要です。
買主からのクレームトラブルは十分な説明で回避できる
多くの場合、不動産売却後のトラブルは、売買契約書を交わす前に十分な説明をすることで避けられます。「自分が買主なら教えておいて欲しいこと」をリストアップし、内覧や交渉の際に伝えて買主の信頼を勝ち取りましょう。
先人の失敗事例を活用して不動産売却を成功させよう:まとめ
不動産売却の失敗は、適切な準備や対策を整えることで回避できます。ただし、不動産売却の専門知識を基礎から学ぶのは大変です。
ネットで検索したり、不動産会社に相談したりして、具体的な失敗事例とその回避策を習得しましょう。
なお、物件広告の用意や集客、買主との交渉など、実務のほとんどを任せるのは不動産会社の担当者です。十分な準備をしていても、不動産会社選びに失敗していると成果を出せないので、まずは不動産会社選びに力を入れましょう。
不動産会社選びで、家は数百万円「売値」が変わります。
査定価格は不動産会社によって違うので、高く・早く売るなら、複数の不動産会社の査定価格を比較することが大切です。

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